毎年、夏になると必ず出掛ける町があった。
陽射しが照りつく中を、石造りの建物と建物の間の細い路地をのんびり歩いたり、
笑顔の素敵なカフェのおばちゃんと、言葉も通じないのに心を通わす時間が好きだった。
夕暮れ時、教会の外の石のベンチに腰をかけて、次第に色の変わっていく空を、
何の気なしにただただ眺めているのは、中でも私の一番のお気に入りだった。
今年も、そのベンチはきっと変わらず静かにそこに佇んでいて、誰かを座らせているのかもしれない。
そうして、昨年と同じように、時間の経過とともに空は次第に色を変え、
夕焼けに染まっていた空にはやがて、一面に星がちりばめられるのだろう。
私が知っているのはただ、その風景の中に、私がいないということだけ。
Travel 2004-2009
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