蒸留所をあとにして、お次は島武意海岸を目指す。
天気も相変わらず悪いので、ここいらでお昼にしようかと、適当に店に入ったのだが、
ここで頼んだ海鮮丼が絶品だった。ウニのまあなんと美味しいこと!
今まで食べていたものとはまったく別物で、お醤油なんて必要ないほどのお味。
食後は島武意海岸へ行ってはみたものの、なにせひどい天気なので、写真もロクに撮らず引き揚げ、
今夜の宿へと向かうことに。ここもなかなかのアタリだった。
その周辺では一番リーズナブルなお値段だったから、失礼ながらさほど期待していなかったのだけれど、
古いながらもお部屋は広く(確か十畳の部屋を二間あてがわれた)、
まるで祖父母の家に遊びに来たかのような雰囲気の中、
出された料理も大変に美味しく、終始リラックスできる滞在となった。
ただ、お風呂はなかったので、近所の日帰り温泉に行ったのだけれど、
そんな不便さを差し引いても、ぜひまた泊まりたいと思った。
ああ、民宿って素敵。
この夜、息子は珍しく夜泣きをしたのだけれど、夜中その声につられてか、
窓の外にキツネが現われて、おかげで息子の機嫌も少しよくなった、というのも今ではよい思い出。
翌朝、これまた美味しい朝食の後、息子はなんと宿のおばあちゃんからお小遣いまで頂き、
ニコニコ顔でまた次の目的地へ向かったのだった。